カナダにある15のユネスコ世界遺産のうち、5つを擁するアルバータ州。ご存知カナディアン・ロッキーには、アイスフィールド・パークウェイをドライブしながら眺める巨大な氷河や氷原など、思わず息を飲む絶景に至るところで出逢うことができる。運がよければさまざまな野生動物と遭遇できるチャンスも!北部では、天空の神秘「オーロラ」を観測できる。

ボウ川を挟みバンフ通りの南端にあるバンフ国立公園管理事務所の周囲には、6月下旬ともなると色とりどりの花が咲き乱れるカスケード・ガーデンがある。バンフ国立公園管理事務所は1935年建造のレンガ造りでゴシック様式の建物。建物左側の館内には展示スペース、カナダ・プレイスがあり、バンフやロッキーの自然や文化を紹介。カナダ・プレイスの入り口正面からカスケード・ガーデン越しに見るバンフ通りは、パンフレットにも登場する有名な風景で、写真撮影に最適なポイント。

開拓時代のインディアンの暮らしを伝えるコレクションを展示しており、実物大のテント(ディーピー)も展示している。1952年、ノーマン・ラクストンによって創立された館内は工芸品や動物の剥製、交易に使われた毛皮などが陳列されているうえ実物大の人形を使って当時の様子を忠実に再現している。バンフ・ダウンタウンの中心からバンフ通りを南下してボウ川を渡り、バーチ通り(Birch Ave.)を右に曲がると見えてくる丸太造りの建物。

カナディアン・ロッキーの動物や鳥の剥製が展示された博物館。バンフ通りの南端、ボウ川にかかる橋のたもとにある。1903年オープンの博物館はカナダ西部では最古の木造建築。館内にはカナディアン・ロッキーに生息する小鳥からグリズリーベア、マウンテン・ゴート、ビックホーン・シープなどの大型哺乳類まで所狭しと剥製が並んでいる。

社交界の舞台として愛されたエレガントな古城風ホテル「フェアモント・バンフ・スプリングス・ホテル」。ボウ川とスプレイ川が合流する針葉樹がうっそうと茂った緑深い森のなかにたたずむ。中世のヨーロッパの古城を思わせる豪華なフェアモント・バンフ・スプリングス・ホテルはバンフのシンボル的な存在で、1年中国内外の観光客でにぎわっている。1888年、当時世界最大のホテルとして創建され、カナダ太平洋鉄道(Canadian Pacific Railway)の賓客たちに長年愛されてきた。バンフという地名はカナダ太平洋鉄道の主幹が、彼の故郷スコットランドのバンフシャイアに似ていることから命名したもの。20世紀初期、国際的な社交の舞台とエリザベス女王をはじめ、多くの著名人が訪れた。マリリンモンロー主演の映画「帰らざる河」の撮影場所でもある。

バンフのシンボルであるサルファー・マウンテン。展望台までは所要時間約8分でバンフ・ゴンドラが運行しており、2285mの山頂からはバンフの町やゴート連山(Goat Range)の山々が一望でき、素晴らしい360度のパノラマが眼前に広がる。サルファー・マウンテンのゴンドラ乗り場はバンフ市内からボウ川をわたり、マウンテン通り(Mountain Ave.)を上ったところにある。 1903年当時の気象観測所が再現されているサンソン・ピークまで遊歩道を使っていくこともできる。サルファー・マウンテンの山頂ではリスやビックホーンシープの姿を見かけることも。また、カナダで一番標高の高いところにあるレストラン(Summit)で眺望を楽しみなら食事もできる。
サルファー山オフィシャルサイト

バンフ市内のサルファー山麗にわく天然の硫黄(Sulfur)温泉で、湯温は約37~40度とややぬるめ。遠くにカスケード山やノーケイ山などのカナディアン・ロッキーの山並みを一望できる温泉。日本式温泉とはことなり温泉というよりもプール。インドア、アウトドアの大きなプールがあり水着着用。併設して、ロッカールームやマッサージ&スパもある。冬はスキー客がひと滑りしたあとの疲れをいやしにくる。

マリリン・モンロー主演の映画「帰らざる河」のロケ地となった滝。落差があまりないので滝というより、夏は早瀬のような感じみえるが、雪解けが始まる6月頃になると水量が増し美しい。フェアモント・バンフ・スプリングス・ホテルの真下にあり、周辺は散策路も整っている。

バーミリオン・レイクスの東にある40マイル・クリーク(40 Mile Creek)沿いの湿原の林内を一周する約2kmのトレイル。30分で歩けるトレイルながら香りよい針葉樹の森、湿地帯などが変化に富んでいる。ビーバーやエルクなど野生動物に会えるチャンスが大きい。トレイルの入口はバーミリオン湖へ行く途中、鉄道駅からノーケイ山を約500m高速方面に歩いたところにある駐車場から。

朝焼け夕焼けの無風時にバンフの背後にそびえるランドル山を湖面に映し出し朱色に染まることから、バーミリオン(朱色)の名が付いた。特に湖岸のアスペンが黄色に色づく秋の夕焼け空を映し出す姿が美しい。バンフ・ダウンタウンから徒歩で気軽に歩いていけるが、舗装道路が整備されているので、ジョギングやサイクリングで訪れる人も多い。3つの湖からなりその周囲は広大な湿地帯が広がり、水鳥の宝庫で、バンフのバードウォッチングのベストポイントになっている。

バンフ市街から北西に車で約10分のところに標高2522mのノーケイ山の麓にでる。ここから山頂まではゴンドラで約7分。山頂からはバンフの町が一望できる。冬はサンシャイン・ビレッジに次ぐスキー場と11月中旬から4月にかけてにぎわう。冬期にはバンフ・ダウンタウンからスキー客のためのバスが出ている。

バンフ市街から東に約10km、車で約15分のところに、東西にのびる美しい湖が横たわるバンフ国立公園最大の湖。ネイティブ・インディアンの言葉で「霊魂の水」を意味し、死者の霊がここで落ち合うという。ニジマス釣りのツアーや、2900m級の3つの峰に囲まれた観光船で巡るツアーが人気。開放的なミネワンカ湖岸沿いの道を進んだ奥には、ひっそりとしたトゥー・ジャック湖(Two Jack Lake)がある。ここからはランドル山の眺めが美しい。