
バンクーバー市民から「キッツ」と呼ばれ親しまれているエリア。1970年代はピッピーが住むコミュニティとして有名であったが、今ではキツラノは、バンクーバーの流行発祥地でありおしゃれな人がこぞって集まり、ビーチと街が一体化したようなリラックスした雰囲気もある閑静な住宅街でもある。中心はダウンタウンからバラード橋を越え、バラード通り(Burrard St.)と西4番街(West 4th. Ave.)の交差点周辺。ここから西に約2kmにわたって人気のレストランや雑貨、コスメ、ガーデニングの店が並ぶ。学生など若い人たちが多く、イエールタウンよりはカジュアルな雰囲気だ。キツラノとは、かつてこのあたりに住んでいたネイティブ・カナディアンのマスキーム族の酋長の名に由来する。

イングリッシュ湾を望むバニエ公園(Vanier Park)内に三角屋根のひときわ目立つユニークな建物が博物館。1967年、カナダ建国100周年を記念して建てられた博物館で、バンクーバーの歴史をテーマにしたコレクションや、周辺に住んでいたネイティブ・カナディアンについての展示が中心。なかでもイヌイットの工芸品や、祭器、人々が移住してきたときに乗っていきた船の内部や、実物大に再現された交易所などが見どころ。

バンクーバーの発展と、海と深く結びついたこの州の人々の歴史を学ぶことができる博物館。館内には大航海時代から現代までの船の模型や、船具、船員のユニホームなどの展示が充実。1928年に国の文化財として指定された北米大陸を始めて一周した、セント・ロック号の実物が展示されている。バンクーバー博物館から約200m離れた海沿いにある。

キツラノの東、グランビル通りの西6番街から西15番街(West 6th Ave.~West 15th Ave.)間は通称グランビル・サウスと呼ばれていて、おしゃれに敏感な地元の人が買い物を楽しむショッピングエリア。こじゃれたカフェやセレクトショップの店が中心。西16番街から南はショーネシーと呼ばれる高級住宅街が広がる。.

ジョージア海峡に突き出した半島の先端に、スタンレー公園とほぼ同じ面積をもつ広大なキャンパスが広がる。1915年に創立したカナダ最大規模の総合大学のひとつ。海洋学や物理学、林学、農学などの分野で世界的に有名なほか、アジア学でも北米屈指の名門大学。学生数は約3万5000人におよぶ。留学生を積極的に受け入れており、日本からの留学生や研究者も多い。キャンパスの面積は4km²以上あり、一般にも公開されているプール、公園、図書館、ローズガーデン、ギャラリーのほか、UBC人類学博物館や新渡戸記念庭園などのバンクーバーを代表する見どころもある。カフェテリアや売店も自由に出入りできる。特にUBCブックストアは、カナダでも有数の希望を誇る書店。本だけでなくUBCのロゴが入ったグッズも売っているので、おみやげにするのもいい。また、パブリックのゴルフコースもある。

ブリティッショ・コロンビア大学内の森の中にガラスとコンクリートを組み合わせた博物館。カナダの代表的な建築家アーサー・エリクソン設計のもので、入り口前には大きなトーテムポールが立っている。カナダ北西岸部に住む各部族の特色あるトーテム・ポールをはじめとして、ネイティブ・インディアンの伝統的な文化を伝えるコレクションで知られる。所蔵数でも、内容の充実度でも北米屈指。受付を通ってすぐの大ホールには、はるかに昔に造られた多数のトーテムポールが並び、見る物を圧倒する。展示品の中でも特に見逃せないのは、博物館中央にある円形ホールにある人類の誕生神話を題材にしたビル・リードの代表作である「The Raven and the First Men」。このほか、世界各地から集められた貴重な民族学的資料も充実している。大学の入り口から徒歩20分ほど。

教育に情熱を燃やし、UBCの客員教授を勤めたこともある新渡戸稲造博士(1862~1933年)の功績を記念した造られた庭園。1933年にバンフで行なわれた国際会議の帰途にビクトリアで客死したのをいたんで造られた。静かな池を中心に、桜や灯篭、裏千家の設計した茶室もある。特に3月下旬から5月上旬にかけては桜やツツジが美しく咲く。UBC人類学博物館から徒歩5分ほど。