オーロラ観賞のパイオニア、世界一のオーロラ都市と呼ばれるにはワケがある
オーロラ・デスティネーションとして最も人気の高いイエローナイフ。
その訳は、オーロラ遭遇率にあります。
オーロラは緯度60度〜80度のいわれる極北地方上空の「オーロラベルト」で最も頻繁に出現するといわれており、緯度69度のイエローナイフは、すっぽりとそのなかに入っています。
海から離れているため雲が発生しにくく、晴天率も高いことがあげられます。
さらに平地が広がり遮るものがないため、夜空に広がるオーロラを手に取るように鑑賞することができます。
過去10年間の統計によると3晩続けてオーロラ観賞した場合の観賞成功率は95%と高く、さらに4晩では99%となっています。
他の都市に比べ、日本人観光客が最も多く、旅行会社が販売するツアーパッケージに申し込むとオーロラ観賞専用施設で快適な観賞が楽しめるのも大きなポイントです。
イエローナイフは、2004年放映のテレビドラマ「ラストクリスマス」(織田裕二・矢田亜希子主演)の舞台になった場所でもあります。
オーロラは冬だけじゃない!
夏の夜空に広がる神秘的なオーロラ、湖に映し出される逆さオーロラも大きな魅力です。
アウトドア・アクティビティと組み合わせれば、ダイナミックな大自然を体験できる旅を楽しむことができます。
オーロラ鑑賞施設「オーロラビレッジ」
イエローナイフのなかでも施設が整い、快適な鑑賞環境を提供しているのがオーロラビレッジ社が所有する「オーロラビレッジ」です。
敷地内にはティーピー(先住民が住居として利用していたテントでオーロラ鑑賞では待機場所として使われています)が並んでいます。
サイズは2名から5名収容のプライベート・ティーピーから最大50名が入れる大型ティーピーまであります。また、150名収容のダイニングホールやギフトショップもあります。
このほかオーロラ鑑賞だけでなく、極寒のなかで見られる不思議な現象を実演する極寒実験教室は、オーロラが現れるまでのアトラクションとして人気があります。
冬のオーロラのシーズンは11月中旬から4月上旬です。
一方、夏でも晴天率の高い8月下旬から9月末の期間はオーロラ鑑賞に最適な季節になります。オーロラは冬というイメージが強いですが、最近では夏オーロラの認知度も上がってきています。
夏は気温的にも鑑賞しやすく、緑の光の帯が湖面に反射する神秘的な様子など冬とは異なる景色を楽しめます。
グレートスレーブ湖でのオーロラクルーズなど夏ならではのアクティビティも楽しめます。
冬のイエローナイフのアクティビティ
冬の定番の人気アクティビティといえば「犬ぞり」です。
現地オペレーターの「ベックス・ケンネル」では、さまざまなタイプの犬ぞり体験を提供しています。なかでも、走りながらオーロラを追いかけるオーロラハンティングがお勧めです。
他には完全氷結するグレートスレーブ湖の氷に穴をあけ、そこに釣り糸を垂らすアイスフィッシングができます。釣れる魚はノーザンパイクのほかにタラ、マス、北極イワナ、ホワイトフィッシュなどが期待できます。
川や湖が凍ることで冬の間だけ出現するアイスロードも必見です。
イエローナイフから近郊に伸び、生活道路として使われていますが、厚く氷結した道路を走るという日本では味わえない自然の力強さを体験することができます。
このほか、スノーモービルも代表的な冬のアクティビティです。特別な免許は必要ないので、全くの初心者でも簡単なレッスンですぐに乗れるようになります。
アイス・ロード
1月中旬から3月中旬のみ運行可能な極北ならではのハイウェイ「アイス・ロード」。
文字通り「氷の道」で、凍りついたグレート・スレイブ湖上に、さらに散水するなどして氷を厚くし、車の通行ができるようにしています。
イエローナイフからは、アイス・ロードを通って6km離れたデタ村までこの氷の道が続いています。
市民の生活道路として、また鉱山に1年分の燃料や重機を運ぶための産業用道路として重要な役割を果たしています。
入り口に通行可能な車両が表示されているのでチェックしてから運転してみよう。