これさえ知っておけば怖くない!カナダのレンタカーの車両保険まとめ

カナダでレンタカーを借りる場合には、日本の保険と異なる契約内容に注意が必要です。

自動的についている強制保険の内容や、自動車損害賠償保険、盗難補償(TP: Theft Protection)、第三者補償などの追加補償も安心のためにも加入しておこう。

日本のレンタカー契約とは違い、レンタカーに何かあった場合に莫大な自己負担額を支払わなければならなくなることもあります。この自己負担額を免除できるオプションも利用できます。

含まれている補償内容を確認するためにも、レンタカーを予約する際は利用規約にしっかりと目を通しておきましょう。

◎強制対人対物保険 (TPL: Third Party Liability Insurance)

加入が義務付けられている強制保険なので自動的につけられています。日本の自賠責に該当します。

車両そのもの、車内にいた人物、車内に積んであった物に対しては補償されません。

第三者補償はレンタカーの貸渡契約書に基づいて補償されます。例えば利用者が、舗装されていない道路を運転中に誰かの所有物に損害を与えてしまった場合、強制保険ではカバーされないため、損害賠償の責任を負うことになります。

◎車両・対物事故免責額補償制度(CDWとLDW)

正確には保険ではなく「車両損害保証制度」に該当し、事故などによりレンタカーに損害が発生した場合に、契約者の損害額負担を免除、軽減する制度です。海外でレンタカーを借りる場合も免責と呼ばれる自己負担額があります。

この免責を免除する補償は自車両損害免除制度や車両・対物事故免責額補償制度と呼ばれ、CDWまたはLDWとも表記されます。CDWはCollision Damage Waiverの頭文字語で、LSWはLoss Damage Waiverの頭文字をとった語で、車両・対物事故免責額補償制度とも呼ばれます。

◎自車両盗難保険(Theft Waiver)

レンタカーの車両または車両の付属品などの盗難・盗難未遂が発生した場合に損害を保証します。免責の自己負担額がありますので注意が必要です。任意保険ですが自動的についている場合があり、万一盗難に遭ってしまった場合でも、レンタカー会社に新しい車を弁償する費用がなくなったり軽減されたりします。また、盗難中に生じた損害も補償される場合があります。盗難補償でも免責額(設定された上限)を支払う必要があります。

免責額については、別途利用規約が定められている場合が多くなっています。盗難に対する自己負担額をゼロにする補償が契約にすでに含まれている場合があります。その場合、金額は別途記載されています(「0」と表示されています)。盗難補償はレンタカーの貸渡契約書に基づいて補償されます。

またドライバーの過失がある場合には適用されないことがあります。例えばあなたが、契約書上で運転することが許可されていない国で、キーを差したまま車を盗まれてしまった場合、盗難補償では補償されず、全額自己負担となります。

通常使用時部品補償(WWI)

ヨーロッパのレンタカーにつけることのできる補償で、通常強制保険(CDW)では補償されないフロントガラス・窓・タイヤの破損を補償します。ガラスに石が当たってヒビがはいってしまった、というケースに適用されます。

◎搭乗者傷害保険(PAI: Personal Accident Insurance)

この保険は、利用者または同乗者が怪我をした場合、病院に支払う治療費をサポートします。搭乗者傷害保険は、アメリカまたはカナダでレンタカーを借りる場合によくかけられる保険です。

◎クレジットカード付帯保険について

レンタカー保険が付帯されているクレジットカードを持っている場合は、クレジットカード会社から付保証明書を発行してもらい、必ずご持参ください。もし、クレジットカードに付保されている保険を適用することができれば、この補償契約なしでレンタカーを借りることができるため節約につながります。

クレジットカードに付帯されている保険が利用するレンタカーに適用できるかわからない場合は、レンタカーを予約する前にクレジットカード会社に問合せましょう。