カナダにある15のユネスコ世界遺産のうち、5つを擁するアルバータ州

北米大陸を縦断するロッキー山脈は北へ行くほど美しく険しさを増すと言わる。3000?級の岩山が連なるカナディアン・ロッキーにはアイスフィールド・パークウェイをドライブしながら眺める巨大でエメラルド色の氷河や氷河湖など、思わず息を飲む絶景に至るところで出逢うことができる。厳しい自然は動物たちの楽園となっており、運がよければさまざまな野生動物と遭遇できるチャンスも!また北部では、天空の神秘「オーロラ」を観測できる。

 

1985年に世界遺産としてカナディアンロッキーが登録されている自然公園群は、国立公園ではアルバータ州のジャスパー国立公園とバンフ国立公園、ブリティッシュ・コロンビア州のヨーホー国立公園、クートニィー国立公園の4つと、州立公園ではブリティッシュ・コロンビア州のマウント・ロブソン州立公園、マウント・アシニボン州立公園、ハンバー州立公園の3つの計7つ。標高3000m級の雄大な山岳、今もなお残る広大な氷河と美しい湖の数々。この壮大な距離を移動するには車が必要。効率よくポイントをまわり、カナディアンロッキーについて深く知るにはツアーに参加したほうがよい。

観光の拠点とルート

カナディアン・ロッキーの観光の拠点はバンフとレイクルイーズ、それにジャスパーの町。バンフを拠点として最も一般的でなのは、レイクルイーズを観光したあと、アイスフィールド・パークウェイ沿いの見どころを観光しながら、コロンビア大氷原で折り返す1日プラン。その他にはバンフの拠点にヨーホー国立公園を観光するツアーも定評がある。

ジャスパーを拠点にするケースでは、バンクーバーから大陸横断鉄道(VIA RAIL)や、ロッキーマウンテニア号の豪華列車を使い、ジャスパーで滞在したあとコロンビア大氷原があるアイスフィールド・パークウェイ沿いの見どころを観光しながらレイクルイーズやバンフへとぬける。

カナディアン・ロッキー滞在中の注意事項

公園を美しく保つため国立公園には様々な禁止事項があるが、その中でも特に注意する点は。

  • 国立公園内でのゴミ捨て、タバコのポイ捨ては禁止
  • 花や石など、いかなるものも持ち帰らない。また自然を破壊するような行為の禁止。
  • 動物へ餌をやらない。

気候

山岳気候のカナディアン・ロッキーは、1日の気温の変化がはげしいのが特徴。7月、8月は最高気温が30℃以上になることもあるが、曇りや雨の日は真夏でも肌寒い。日中と夜の気温差は10℃以上あり、天候もかわりやすいので、常に防水性のウィンド・ブレーカーやフリースは持ち歩こう。(コロンビア大氷原の雪上車でいく氷河観光では、氷上に約20分いるので防寒具はかかせない。もちろん雪上車に早めにもどることもできる。)9月にはいると素晴らしい黄葉(ゴールデン・リーフ)が見られるが、真冬並みに冷え込む日もあるので、この時期と6月にカナディアン・ロッキーに行く場合は厚手のジャケットなど防寒対策は必須。

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