カナダにある15のユネスコ世界遺産のうち、5つを擁するアルバータ州

北米大陸を縦断するロッキー山脈は北へ行くほど美しく険しさを増すと言わる。3000?級の岩山が連なるカナディアン・ロッキーにはアイスフィールド・パークウェイをドライブしながら眺める巨大でエメラルド色の氷河や氷河湖など、思わず息を飲む絶景に至るところで出逢うことができる。厳しい自然は動物たちの楽園となっており、運がよければさまざまな野生動物と遭遇できるチャンスも!また北部では、天空の神秘「オーロラ」を観測できる。

1985年に世界遺産としてカナディアンロッキーが登録されている自然公園群は、国立公園ではアルバータ州のジャスパー国立公園とバンフ国立公園、ブリティッシュ・コロンビア州のヨーホー国立公園、クートニィー国立公園の4つと、州立公園ではブリティッシュ・コロンビア州のマウント・ロブソン州立公園、マウント・アシニボン州立公園、ハンバー州立公園の3つの計7つ。標高3000m級の雄大な山岳、今もなお残る広大な氷河と美しい湖の数々。この壮大な距離を移動するには車が必要。効率よくポイントをまわり、カナディアンロッキーについて深く知るにはツアーに参加したほうがよい。

日本からカルガリーへのアクセス

飛行機(所要時間約9時間45分)

カルガリー国際空港

カルガリー国際空港は、カナダ・アルバータ州最大の都市であるカルガリーにある国際空港。同空港は、カナダ国内では3番目に利用客の多い空港で、バンクーバー国際空港と並んで西部カナダの重要な拠点空港である。カルガリー中心部から北東17kmの距離に位置する。

バンフの町は特別保護地域であるバンフ国立公園の中に位置しているため、飛行機の乗り入れは一切禁止されている。 そのため、飛行機を利用して最短でいくには、バンフに最も近いカルガリー国際空港を利用する。
カルガリー国際空港までは、成田からエアカナダのみが夏期の期間限定で直行便を運行している。

東京からの所要時間は約10時間だが、カルガリーから東京へは逆風のため所要時間が約11時間かかる。

カルガリー国際空港からバンフへはバンフ・エアポーターや、ブリュースターの路線バスのバンやバスが出ている。バンフまで所要約2時間。カルガリー空港内にバス会社のカウンターがあるのでそこで申込みができる。バンフを拠点にしている日系旅行会社各社が日本語送迎サービスをおこなっているのでチェックしてみよう。料金も安い。

飛行機

カナダ国内、アメリカの各主要空港からカルガリー国際空港へは、『エアーカナダ』と『ウエストジェット』が定期便を運航している。

エアーカナダ
http://www.aircanada.jp/

ウエスト・ジェット
http://www.westjet.com/

長距離バス

カナダ、アメリカ主要都市からグレイハウンドの定期バスが運行していましたが、カナダは2018年10月をもって多くの区間のサービスが終了しました。バンクーバーからカルガリーへは「Rider Express」が運行している。バンクーバーのパシフィックセントラル駅を午前8時に出発し、バンフには午後9時15分に到着する。費用は片道約130ドル。

Rider Express
https://riderexpress.ca/

鉄道

4月中旬から10月中旬にかけて豪華列車で人気のロッキーマウンテニア鉄道がバンクーバーから週に数日運行している。バンクーバーを7時30分に出発し、カムループスに17時30分着、カムループスで1泊して(宿泊代込み)、翌日8時に出発、バンフ到着は18時。展望デッキ指定のゴールドリーフは、なかなか予約が取れないほど人気の列車のため1年前からの予約がおすすめ。

ロッキー・マウンテニア鉄道
https://www.rockymountaineer.com/

観光の拠点とルート

カナディアン・ロッキーの観光の拠点はバンフとレイクルイーズ、それにジャスパーの町。バンフを拠点として最も一般的でなのは、レイクルイーズを観光したあと、アイスフィールド・パークウェイ沿いの見どころを観光しながら、コロンビア大氷原で折り返す1日プラン。その他にはバンフの拠点にヨーホー国立公園を観光するツアーも定評がある。

ジャスパーを拠点にするケースでは、バンクーバーから大陸横断鉄道(VIA RAIL)や、ロッキーマウンテニア号の豪華列車を使い、ジャスパーで滞在したあとコロンビア大氷原があるアイスフィールド・パークウェイ沿いの見どころを観光しながらレイクルイーズやバンフへとぬける。

カナディアン・ロッキー滞在中の注意事項

公園を美しく保つため国立公園には様々な禁止事項があるが、その中でも特に注意する点は。

  • 国立公園内でのゴミ捨て、タバコのポイ捨ては禁止
  • 花や石など、いかなるものも持ち帰らない。また自然を破壊するような行為の禁止。
  • 動物へ餌をやらない。

カナディアンロッキーを動画で旅してみる

気候

山岳気候のカナディアン・ロッキーは、1日の気温の変化がはげしいのが特徴。7月、8月は最高気温が30℃以上になることもあるが、曇りや雨の日は真夏でも肌寒い。日中と夜の気温差は10℃以上あり、天候もかわりやすいので、常に防水性のウィンド・ブレーカーやフリースは持ち歩こう。(コロンビア大氷原の雪上車でいく氷河観光では、氷上に約20分いるので防寒具はかかせない。もちろん雪上車に早めにもどることもできる。)9月にはいると素晴らしい黄葉(ゴールデン・リーフ)が見られるが、真冬並みに冷え込む日もあるので、この時期と6月にカナディアン・ロッキーに行く場合は厚手のジャケットなど防寒対策は必須。