“オーロラ”が見られる確率は?
オーロラ(ノーザンライツ)は、南北緯度65度から70度の地域にベルト状に極光となって、地球の極地を覆っている光のカーテンともいえる現象。基本的に一年中出現しているが、カナダでは通常は12月から4月の冬の時期に観測される。フォート・マクマレーでは9月ごろから観測されることもある。見られる確率はその年の天候や温度に左右されるが、冬の時期ならほぼ100パーセントに近いようだ。
本格的アウトドア・スポーツのメッカでもあり、水上飛行機でのフィッシングが盛んだ。またゲストランチが多く、バードウオッチング、カヌー、リバーボート・クルーズなどができる。 冬にはオーロラ観測はもちろん、雪原を走るスノーモービル・ツアーも多く組まれている。アルバータ州とノースウエスト準州の境に位置するウッドバッファロー国立公園は、カナダ一の面積を誇る野生の王国。その大きさは関東1都6県がスッポリと入ってしまうほど。絶滅しかけたバッファローを保護するための国立公園として管理してきた結果、北米でも最大のバッファローとアメリカシロツルの生息地となっている。公園内には2つのビジター案内センターがあり、フィッシング、ボート、ハイキング、キャンピングなどができる。
フォート・マクマレー
世界最大のオイル・サンド(石油を含む砂)の街、フォート・マクマレーは、エドモントンからジェット機で1時間たらずの北の大地に位置している。かつては開拓者や毛皮交易人、政府の軍隊たちが一時的に駐在していたが、石油資源が発見されると急速に発展を遂げ、現在では人口4万人の街となっている。街から北に35キロほど行ったところにある2つの石油会社では、5月から9月まで石油プラントの見学ツアーを催行している。オイルサンド・ディスカバリー・センターでは、カラフルなディスプレイやビデオを使って石油資源についての地理学、歴史、技術などを解説。子供用のアクティビティー・センターもあり、ここは一年中開館している。
フォート・マクマレーは、オーロラ・ベルトのちょうど真下にあたり、通常オーロラが見られるのは冬の時期だが、ここでは例年9月ごろから観測されている。実はオーロラの現象は一年中現れているが、白夜の季節はなかなか地上からは見られない。冬の時期は、昼はスノーモービル、犬ぞりなどのアクティビティーを楽しみ、夜はオーロラ観測と、自然のアトラクションがそろっている。