カナディアンロッキーで出会える動物

湖面に山々を映し出す美しい湖や針葉樹が茂る深い森。夏には高山植物の花々があちこちに咲く。カナディアンロッキーには多種多少な野生動物が生息している。人里近くでも、裏道に入るとエルクが歩くのを見かける。ただし、エサを与えるのは禁じられているので注意!

ビックホーン・シープ(オオツノヒツジ)

Bighorn sheep

遭遇率:中
よく合える時期:4から10月

エルクと並んで、カナディアンロッキーを代表する動物。
10頭から50頭で群れをつくって行動している。成長した雄は、太く渦を巻いた頑丈な角が特徴で、強いものから順に一列になって歩き、決して前の雄を追い越すことはない。雌や子供は細く短い角がある。ウシ科に分類されるが、山岳地帯の岩山に生息することから、ヒツジの名が付けられているが、岩から岩へヒラリと飛び移る健脚の持ち主。道路脇で見かける。

よく見える場所

エルク(ワピチ)

Elk

遭遇率:高
よく合える時期:4から10月
(とくに9から10月は夕方にいなると町なかに出てくることが多い。)

町なかやゴルフ場で見かけることも多いので、旅行者でも遭遇の機会は多いが、意外に凶暴なので注意。
鹿類のなかでも成長するとムースに次いで大きくなる。雄の角は成長すると約2メートルにも達する。
秋には1頭の雄が複数の雌を従えハーレムを形成する。雄はハーレムを守り、自らのテリトリーを示すためいななく。この声が聞こえるとロッキーの長い冬がやってくる。

よく見える場所

カナディアンロッキー全域、バンフ、ジャスパーの町なかや周辺

グリズリーベア(ハイイログマ)

Grizzly Bear

遭遇率:低(特定の場所では出会う確率が高い)

カナディアンロッキーのシンボル的動物。
日本ではヒグマの近縁で巨大なクマ。肩部が腰よりも高くこぶ状に盛り上がっているのが特徴で、背に白いさし毛があり、灰褐色に見えることからグリズリーベアと付けられた。
主に草食で長い爪をもち、成長すると体長約250センチ、体重360キロと巨大になるが、クマ科のなかでは比較的おとなしい性質だが、いったん人間に敵対心がでると攻撃的にあり人を襲うこともあるので絶対に近づかないこと。

主な生息地

カナディアンロッキー全域、森林限界線近く

ブラックベア

Black Bear

遭遇率:低
よく合える時期:初夏、晩秋の朝夕の涼しい時間帯

カナダ全土の森林に生息している。
ブラックベアと呼ばれているが、毛色はシナモン色から褐色までさまざま。雑食性で特に木の実などを好む。比較的おとなしく、臆病な性格で体調は小さ目だか、驚いたり危険を感じると突如、凶暴になるので注意。

主な生息地

カナディアンロッキー全域、森林限界線近く
西海岸のリゾート「ウィスラー」では、初夏に道路脇やゴンドラから見かけることも多い。

ムース(ヘラジカ)

Moose

遭遇率:中

水草、地衣類、コケなどを食べ先住民族の言葉で「枝を食べる」という意味をもつ。成長した個体は鹿類のなかでも最も大きい鹿。雄がもつヘラ状の角は片方だけで重さ約10キロもあり、左右の角のひらきが最大200センチ近くになることもある。この角は冬の間にいったん落ち、春にまた新たな角が生えてくる。氷河期のころから生存する種で寒い地域に適応している。夏になると川や沼地で水、泥浴をしているが、これは寄生虫から体を守るための行動。

主な生息地

夏は水辺付近によくあらわれる。

カリブー(トナカイ)

Caribou

遭遇率:低

枝分かれした角をもち、冬には長い毛で首がおおわれる。カナダドルの25セント硬貨の柄になっている。

マウンテンゴート(シロイワヤギ)

Mountain Goat

遭遇率:中

山岳地帯に生息する野生の山ヤギからマウンテンゴートと名付けられているが、実はカモシカの仲間。夏になると体毛が抜け落ち、冬になると真っ白な毛で覆われる。夏は山岳の高所で暮らすため、出会える確率は低い。特殊なひづめで岩壁を身軽に動き回る。

ビーバー

Beaver

遭遇率:低

カナダ国立公園のシンボルマークになっているビーバー。生殖地は川や沼などの水辺で、夜行性で森林地帯に生息しているため遭遇できるのは早朝か夕方のみ。大きい鋭い牙が特徴で、太い樹木をかじり切り倒し、土手を掘ってその木を水中に運ぶ。そうした作業を繰り返し、木を泥で固めて、ダムや巣を形成する習性をもつ。